【*2015/06】


by kfushiya
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Jeff Densonがすごい。

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↑詳しくはizumi productionのhpを。

何だか体内時計がおかしくなっており、変な時間にハイテンションに見舞われております。
さておいて、このところずっとヘビロテなのがN.Y.在住のダブルベース奏者・Jeff Denson(ジェフ・デンソン)の新作『Secret World』(between the lines)。日本盤は6月か7月に発売とのことです。

詳しくは別口でレヴューする予定ですが、ここまでメロディに溢れていながらコンポジションも緻密、リズムの畳み掛けと渾然となってアルバムの最初から最後までたゆまずに攻めてくるアルバムは稀少といえそう。抜粋で誰かを語るのが困難を極めるほどの、各プレーヤーの隙のない巧さ。パーソネルはほかに、Ralph Alessi(tp)、Florian Weber(p)、Dan Weiss(ds)によるクァルテット編成、完全アコースティック。全員この上なく研ぎ澄まされた音色を出す。例外なく全曲好きです。

まず一旦聴いたら耳から離れぬ浸透率抜群のメロディ性。ライナーによれば移ろいゆく自然などへの共感という、インスピレーションの源としては正統すぎるほど正統ではあるのだが、美学的でアブストラクト、といった造りこんだ乖離がない。すっと体に馴染む。2曲だけヴォーカルとスキャットが入るが、この声は一瞬女性ヴォーカルかと思うのだが、ベーシスト本人に拠る。このアンドロジーナス的な声質がアルバム全体に及ぼす効果は大きい。Densonの声の豊かさは楽器がツールとなっても同様。伸びの少ないコントラバスを、チェロのような柔らかで扇情的な表情で豊かにたゆませる。斜めから斬り込んでくるかのチェロ的アプローチが音楽の蛇行感をさらに増幅(トランペットと限りなく近似値の音を出している曲もある)。あとはやはり、変拍子で巧みに切り替わる、音風景の多彩さか。あたかも車窓にいるかのように、動きつづける現実と感情の混淆した漂流を味わえる。

ピアノファンの自分にとっては、Florian Weberのピアノがすこぶる気に入ったのだが、個々のプレーヤーについては後の機会にゆずる。しかし、各人の剛腕をこれだけ際立たせながら、いかなる瞬間もDensonの存在感が薄れることがないのもすごい。版元のレーベルがいかなるカラーであろうとも、ジェフはジェフであり続けるだろう-----柔らかながらもそう確信させる、強靭な音楽だ。

今週はいよいよFOOD+巻上公一公演(横浜)。
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by kfushiya | 2012-04-17 01:00 | 音楽と日々雑感 | Comments(0)